9月に予定されていた朴正熙（パク・チョンヒ）元大統領の生誕100周年記念切手の発行計画が取り消しになりました。
郵政事業本部は12日、切手発行審議委員会を開き、9月に予定していた朴正熙元大統領の生誕100周年記念切手の 発行計画を取り消すことを決めました。
決定していた切手の発行計画が取り消しになるのは今回が初めてです。
朴正熙元大統領の娘である朴槿恵（パク・クネ）前大統領が大統領在任中だった去年4月に、朴正熙元大統領の生家がある慶尚北道（キョンサンブクド）亀尾（クミ）市が発行を要請し、その年の5月に郵政事業本部が発行を決定、ことし9月に60万枚が発行される予定となっていました。
切手の発行をめぐっては国家公務員労働組合や市民団体などが反発していて、朴槿恵前大統領の罷免がきっかけとなって反対の声がさらに高まり、郵政事業本部は先月末に発行が適正ではないとする問題提起があったとして、再審議するとしていました。
これまで韓国で発行された元大統領や現職大統領の生誕記念切手は、1955年と56年に発行された当時の李承晩（イ・スンマン）大統領の記念切手だけとなっています。