USTR=アメリカ通商代表部が現地時間の12日、2012年に発効した韓米FTA=自由貿易協定の再交渉を韓国に対して要求したと発表し、両国の貿易収支の推移に関心が集まっています。
USTRのライトハイザー代表は声明で、「韓米FTA発効後、モノの取引による対韓国貿易赤字は2倍になった」と不満をあらわにしました。
韓国の対米黒字は、縮小傾向が続いています。
韓国の対米黒字は、2015年に過去最高の258億ドルとなりましたが、去年は232億ドルと、前の年に比べて26億ドル減っています。
また、ことし1月から6月までの上半期に81億6000万ドルとなり、去年上半期に比べて36%も減っています。
特に、ことしに入ってからのアメリカ製の半導体製造装置の輸入は、去年の同じ期間に比べて2.4倍、液化石油ガスは2.3倍も増えています。
貿易協会は、「韓米FTAが発効する前は、韓国の輸入市場でアメリカのシェアが下がり続けていたが、FTAを土台に着実に市場を拡大している。去年は、2006年以降で最も高くなっている」と説明しています。
産業通商資源部は、「政府は6月末の韓米首脳会談で韓国側が提案したように、両国の実務者が韓米FTAの効果を共同で調査・分析・評価し、韓米FTAが両国の貿易不均衡の原因になっているかどうかをまず確認する必要があるという意見をアメリカ側に伝える」としています。