韓国水力原子力が14日、取締役会を開き、韓国南東部の蔚山(ウルサン)市で建設が進められている新古里原発5、6号機の工事を一時中断することを決めました。
韓国政府は先月27日、閣議で新古里原発5、6号機の工事を一時中断し、十分な社会的コンセンサスを得るため、今後、建設工事を続けるか永遠に中止するかを国民的な議論の対象にする方針を決めました。
そして9人で構成する委員会で国民の意見を聞き取る方式を決定した後、国民の代表らが最終的な判断を下すとしています。
新古里原発5、6号機は、建設工事が既に30%程度進んでいることや、建設中断により地域の経済が打撃を受けることが予想されます。
韓国水力原子力によりますと、新古里原発5、6号機の建設工事に関わっている業者数は、合わせて1700あまり、従業員は1万2800人にのぼり、工事が一時中断となる3か月間の経済的影響は、人件費120億ウォンを含めて合わせて1000億ウォンに上るということです。
産業通商資源部は、「3か月間、工事にかかわる労働者の雇用を最大限維持する」と説明しています。