韓国政府は、朴槿惠(パク・クネ)前大統領の親友で国政介入事件の中心人物とされる崔順実(チェ・スンシル)被告が不正な方法で取得し、蓄積した財産の没収を進めることにしました。
この事件を担当していた特別検察官によりますと、捜査で明らかになった崔順実被告一家の財産は、2730億ウォンに上ります。
しかし、捜査期間や方法に限界があり、不正蓄財の容疑は見つけられなかったということです。
政府は、崔順実被告をはじめこの事件にかかわった人たちが不正に得た国内外の財産を没収するため、関連法案を設けるほか、検察による犯罪収益の没収機能を強化するとしています。
また部処別に専門担当チームを設置し、国政介入事件の実態を分析し、再発防止策を講じる方針です。
こうしたなか、新政権の重要課題となっている検察の改革にも拍車がかかりそうです。
政府は、検察との相互牽制の役割をする高官の不正捜査処の設置に関する法律を年内に設けるほか、警察と検察の捜査権を調整する案を設け、来年から実施する方針です。