韓国軍の弾道ミサイルの弾頭重量を大幅に増やすことで韓米両国が合意したことが24日までにわかりました。
政府関係者によりますと、先月行われた文在寅（ムン・ジェイン）大統領とアメリカのトランプ大統領との会談で、両首脳は、韓国軍の弾道ミサイルについて、最大射程距離は現状を維持し、弾頭重量を大幅に増やすことで合意したということです。
政府が2012年にアメリカとの交渉によって改定した韓米ミサイル指針は、韓国の弾道ミサイルの最大射程距離を800キロ、弾頭重量を500キロに制限しています。
政府は当時の交渉で、弾頭重量を現在の倍の１トンに増やすことを希望しましたが、アメリカから、その代わり射程を300～500キロにすることを要求され、実現しませんでした。
弾頭重量が2倍に増えると、破壊力が大幅に増し、有事の際に北韓指導部の隠れ場所となる地下バンカーまで破壊できるようになるものとみられています。
政府は、今年10月ごろに開かれるとみられる韓米定例安保協議（SCM）などで韓米ミサイル指針の改定に向けた具体的な協議を行っていくものとみられています。
これについて、青瓦台関係者は25日、「確認も否定もできない」と述べ、慎重な姿勢を示しています。