ことし生まれる赤ちゃんの数は、これまででもっとも少ない36万人と予想され、初めて40万人を下回る見込みです。
保健福祉部が明らかにしました。
それによりますと、ことし1月から5月までに生まれた新生児の数は、同じ期間の中では、これまででもっとも少ない15万9600人で、去年に比べて12.4%減少しました。この傾向が続けば、ことし1年間に生まれる新生児の数は、36万人になるものとみられます。
新生児の数は、1970年代は年間100万人に上っていましたが、2002年はその半分の49万人まで減り、2015年12月以降は前の年の同じ月に比べて18か月連続で減少しています。
1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」は、1971年4.54人でピークに達し、1987年は1.53人に減少して、去年は1.17人にまで減少しました。
専門家は、出生率の減少は経済成長の鈍化につながる可能性が高いとして、国を挙げて対策を立てる必要があると指摘しています。