韓国と中国は、1992年8月、正式に国交を結び、ことしで25周年と節目の年を迎えました。
しかし、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備などで対立が深まり、両国の関係改善の糸口はなかなか見つからずにいます。
韓国と中国は、1992年以降、毎年、国交樹立を記念する式典を開く一方、両国の高官レベルの対話や貿易展覧会など多様なイベントを開催してきました。
しかし、ことしは状況が一変しています。
北韓の核問題の解決策での温度差やアメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備をめぐる対立などで、数年前とは雰囲気が大きく変わりました。
ことしは、政府が開く記念行事もなく、政府代表団の中国訪問の計画もいまのところありません。
またこれまで、定例の交流を続けてきた国会議員も、今月は中国を訪問する計画がないということです。
今月中の開催を目指して進めていた韓中首脳会談の開催も不透明です。
このため、ARF=東南アジア諸国連合地域フォーラムの閣僚会議にあわせて来週フィリピンで行われる韓中外相会談で、関係改善の突破口を見出すことができるか注目されます。