李洛淵(イ・ナギョン)国務総理は1日に開かれた幹部会議で、「食糧援助規約に加入することによってコメの供給過剰の解消と途上国支援を同時に行える」と述べ、規約加入に向けた手続きを急ぐよう指示したと、国務総理室が3日、明らかにしました。
食糧援助規約(FAC)は、発展途上国の食糧不足を緩和するための国際協定で、アメリカ、EU、カナダ、日本、オーストラリアなど14か国が加入しています。
国務総理室は、外交部、農林畜産食品部、企画財政部と協議した結果、加入に向けた国内手続きを急ぎ、今月末までに閣議での審議などを終えたいとしています。
これは、年末までの加入を目指すとしていた当初の計画を大幅に前倒ししたものです。
規約に加入すれば、来年から毎年5万トン、金額にして460億ウォン相当のコメを発展途上国に無償支援することになります。
政府は、これによって国際社会での韓国の地位を高める一方、韓国国内でのコメの需給安定をはかることができると期待しています。