文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、故郷などでの一週間の夏休みを終え、5日午後、大統領府青瓦台に戻ります。
文大統領は、北韓が先月28日深夜に2回目のICBM=大陸間弾道ミサイルを発射したことを受け、国家安全保障会議を招集して、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の発射台４基を追加配備することなどを指示したあと、予定より一日遅れて30日から夏休みに入りました。
文大統領は、青瓦台の参謀陣から国内外の懸案について報告を受けたあと、今後の国政運営の方向性について指示を出すものとみられます。
大統領の業務復帰にともなって、北韓の核脅威に対する対応や、周辺4か国大使の人事に拍車がかかる見通しです。
また北韓に対する抑止力強化のため、韓米ミサイル指針の改定をめぐってアメリカとの交渉を本格化させるものとみられます。
しかし北韓のICBM再発射をめぐる対応策を協議するため、アメリカのトランプ大統領と行う予定だった電話会談は、トランプ大統領が4日から2週間の予定で夏休みに入ったため先送りされる可能性が高くなりました。
内定した中国駐在大使のほか、アメリカ、 日本、ロシアへの大使の人選も急ぐものとみられます。