アメリカの有力紙ワシントン・ポストは、北韓が大陸間弾道ミサイル（ICBM）に搭載できる小型核弾頭の製造に成功しているとするアメリカ国防総省の情報機関の新たな分析結果を伝えました。
ワシントン・ポストは８日の電子版で、複数のアメリカ政府当局者の話として伝えました。それによりますと、アメリカ国防総省の情報機関である国防情報局は、北韓が ICBM級の弾道ミサイルにも搭載できる核兵器を製造したとみている」として、小型核弾頭の製造に成功しているとする見方を示しています。
北韓がアメリカ本土に到達する大陸間弾道ミサイルを発射するためには、弾頭の重量を500キロ以下に減らす「核弾頭の小型化」が欠かせませんが、専門家らは、北韓がこうした技術を獲得するまであと数年はかかるとみていました。
しかし、今回の新たな分析結果は、その予測をはるかに超えるもので、北韓の核・ミサイル開発技術が急速に進展していることが改めて浮き彫りになりました。
一方、こうした報告を受けたトランプ大統領は、夏休み中に異例の記者会見を開き、「北韓がこれ以上アメリカを脅せば、世界がかつて見たことのないような炎と激しい怒りに直面することになる」と述べて、北韓に警告のメッセージを送っており、アメリカの北韓に対する警戒感はこれまでになく強くなっています。