およそ3年間意識不明の状態が続いているとされる三星電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長(75)が、IOC=国際オリンピック委員会の委員を退いたことがわかりました。
IOC執行委員会は11日、李健煕会長の家族から「李会長をこれ以上委員として見なさないでほしい」と求められたとして、このように発表しました。
李健煕会長は2014年5月、ソウル龍山区(ヨンサンク)の自宅で急性心筋梗塞を起こして病院に運ばれ、心肺蘇生と救急手術を受けましたが、その後、意識を失って、これまで3年以上も寝たきりの状態になっています。
李健煕会長は、1996年にIOC委員に選ばれ、文化委員会や財政委員会などの委員として活動していました。
李健煕会長の辞職によって、韓国代表のIOC委員は、2004年のアテネオリンピック卓球男子シングルス金メダリストの柳承敏(ユ・スンミン)さん1人になりました。