アメリカ信用格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズは18日、韓国国債の格付けをこれまでどおり「AA」とし、見通しも「安定的」に据え置きました。
「AA」は21段階のうち3番目に高い評価で、イギリスやフランスと同じレベルです。
スタンダード・アンド・プアーズは18日、メディア向けの報道資料で、韓国の国債格付けを据え置いたのは、
「持続的な経済成長による健全な財政状況と、対外資産が対外債務を上回っている純債権国であることが反映されたものだ」と指摘しました。
また、格付けの見通しを「安定的」に維持したことについては、 「北韓の核・ミサイル開発能力がここ数カ月の間、大きく向上したとみられるものの、韓半島で武力衝突を誘発する可能性は低い」として、「今後2年間、韓半島の地政学的リスクが、2011年に北韓の金正恩（キム・ジョンウン）氏が国防委員会第1委員長に就任したときより悪化することはないとする見通しを反映したものだ」と説明し、いわゆる北韓リスクが当面、韓国の格付けにネガティブな影響を与えないとする見解を示しました。