朝鮮王朝時代に日本に派遣され、両国の友好関係の象徴とされる外交使節「朝鮮通信使」の行列を再現するイベントが、下関で行われました。
釜山市が21日、発表したところによりますと、今月19日と20日に山口県下関市で、朝鮮通信使の行列を再現するイベントを行ったということです。
およそ200人の朝鮮通信使は19日午後、下関の姉妹都市ひろばからゆめ広場までパレードを行いました。
続いて、行列を率いる「正使」を務めた釜山市議会の白宗憲(ペク・ジョンホン)議長が、下関市の前田晋太郎市長と親書を交わし、両都市の友好協力を約束しました。
20日には、下関市民会館で釜山市と下関市の文化芸術団体が参加する公演が行われました。
釜山市の関係者は、「今回のイベントが、釜山と下関の協力関係を強化するきっかけになり、韓日両国の友好にも役立つことを期待する」と話しました。
釜山市は2003年から、歴史・文化観光都市、グローバル都市の釜山の認知度を高め、歴史・文化観光商品をつくるため、毎年、釜山と日本で朝鮮通信使の行列を再現するイベントを行っています。
ことしは5月に、釜山市内の竜頭山公園などで、朝鮮通信使祭りが開催されました。