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政治

米軍指揮官が異例の発言 外交の重要性強調

Write: 2017-08-23 13:55:49Update: 2017-08-23 14:08:07

米軍指揮官が異例の発言 外交の重要性強調

韓国とアメリカの合同軍事演習に合わせて韓国を訪れているアメリカ軍司令官3人が22日、そろって記者会見し、「北韓問題を解決する方法として外交を優先すべきだ」として、軍としては異例の外交的方法での解決を強調しました。
アメリカ太平洋軍のハリス司令官と、アメリカ軍戦略軍のハイテン司令官、そしてアメリカミサイル防衛局のグリブス局長の3人は、21日から始まった韓米合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」を視察するために韓国を訪れていて、22日午前、烏山(オサン)アメリカ空軍基地でそろって記者会見を行いました。
会見でアメリカ太平洋軍のハリス司令官は、「(韓半島問題を解決する)最も重要な出発点は、外交です。強い外交は強い軍事力で支えられます」と述べて、韓半島問題を解決する方法は外交で、軍事力は外交を支える手段だという考えを示しました。
これに先立ってハリス司令官は、同じ日に行われた康京和(カン・ギョンファ)外交部長官との会談でも、外交の重要性を強調していました。
ただ、3人は、韓半島有事の際にはアメリカの戦略資産を最大限韓半島に展開して韓国をしっかり防御する考えを示したほか、北韓の弾道ミサイルを迎撃できるパトリオット発射台の前で会見を行ったことから、北韓の挑発を強くけん制する狙いがあったものとみられています。
一方、ことしの韓米合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」は、アメリカと北韓が軍事的行動を示唆して非難の応酬を続けた直後に行われ、演習期間に北韓が挑発する可能性が指摘されていましたが、演習はその規模が去年より縮小されたほか、北韓を刺激しかねない戦略資産の展開も行われていません。
こうした中、アメリカ軍指揮官3人が同時に韓国を訪れ、しかも、極めて異例の合同記者会見を行ったことで、アメリカとしては、北韓に外交的方法を優先するというメッセージを送り、事態の沈静化を図ったものとみられています。

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