贈賄罪などで起訴された三星グループの事実上のトップ、李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子副会長に対する判決公判について、裁判所が、テレビ中継しないことを決めました。
ソウル中央地方裁判所が23日、発表したところによりますと、25日に行われる李副会長の判決公判について、テレビ中継しないことを決めたということです。
これは、国民の知る権利と、被告人の人権侵害の問題などを考慮した結果、テレビ中継は適切でないと判断したためとみられます。
裁判所は、李副会長の初めての公判についても、マスコミによる法廷内での撮影を認めていません。
一方、これから予定されている朴槿恵(パク・クネ)前大統領の判決公判については、裁判所がテレビ中継を認める可能性が高いとみられています。
裁判所は、国民の関心が高いことや、ことの重大性などを勘案して、朴前大統領の初めての公判については、撮影を認めていました。
日本の最高裁判所にあたる大法院は、先月25日、会議を開き、現行の法廷撮影などに関する規則を改定し、社会的に関心が集まっている事件の1審と2審の判決公判について、テレビ中継を認めることを決めています。