携帯電話の画面に使われるディスプレイの売上げが、ことしはテレビ用ディスプレイの売上げを初めて上回るものとみられるという見解が出されました。
グローバル市場調査会社の「IHSマーケット」が明らかにしました。
それによりますと、ことし1年間の携帯電話用ディスプレイの売上げは456億6000万ドルに上るものとみられ、テレビ用ディスプレイの売上げに比べて53億1000万ドル多くなる見通しだということです。
これまでディスプレイ市場でもっとも高い売上げとなっていたのは、テレビ用ディスプレイでした。
テレビ用ディスプレイの売上げは、2010年は553億8000万ドル、2014年は554億6000万ドルでピークに達していましたが、2016年は343億6000万ドルに減少しています。
一方、携帯電話用ディスプレイの売上げは、2010年以来、年平均で17%の成長となっており、ことしの売上シェアは36.6%に上るものと予想されています。
専門家は、最近のスマートフォンの普及拡大の影響で携帯電話用ディスプレイの売上げが増加していると説明しています。