文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後初めての通常国会が1日から始まり、12月9日までの100日間の会期に入りました。
1日は開会式が行なわれ、4~7日には院内交渉団体による代表演説が、11~14日には対政府質問が行われます。国政監査は来月12日から31日までの14日間行われる予定です。
野党から与党に変わった「ともに民主党」は、この9年間続いた保守政権下で積もった弊害を一掃することに力を入れるとしています。また社会の二極化を解消し、人が中心となる経済構造をつくるため、政府の予算案の成立を目指していく構えです。
一方、野党は、文在寅政権の各種政策は「独り善がりと独走」だとして、牽制する姿勢を示しています。
保守系の「自由韓国党」は、安全保障政策と福祉政策、脱原発政策に対する批判を強めており、中道系の「国民の党」と保守系の「正しい政党」は閣僚人事や各種政策に伴う財源づくりについて集中的に追及する構えです。
少数与党であるうえ、来年の地方選挙を控えて各政党間で主導権争いが予想され、激しい対立が繰り広げられる見通しです。