ロシアのウラジオストクを訪れている文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日、安倍晋三首相と会談しました。
冒頭で安倍首相は、「北韓の相次ぐ挑発は、これまでになかった重大で緊急な脅威だ。日韓両国、そして日米韓3か国が、今後もさらに緊密に連携して対応することを望む」と述べました。
また「様々な分野で交流を進め、未来志向の新たな日韓関係をともに築いていきたい」と述べました。
これに対して文大統領は、「北韓の相次ぐ挑発で、両国の国民の心配が深まっている。日本の国民に、慰めの言葉を伝えたい」としたうえで、「それだけ、両国の緊密な連携が切に求められる時期だと思う」と述べました。
また、「これまで、何度も会ったり、電話したりしたが、そのほとんどの時間を北韓問題への対応について話し合うのに割いた。今日も、この問題について踏み込んだ議論を行うことになるだろうが、それに加えて経済協力をはじめ様々な分野での関係発展策についても具体的な議論を始めたい」と述べました。
一方、文大統領は6日、ロシアのプーチン大統領と首脳会談を行い、北韓問題の解決に向けて北韓への原油供給の中止など国連安全保障理事会の北韓制裁決議の履行に積極的に参加することをロシアに要請しましたが、プーチン大統領は、「制裁や圧力では北韓の核問題は解決しない」として否定的な立場を示しました。