2014年4月16日に韓国南西部の珍島沖で沈没し、今年3月、引き揚げられた大型フェリー、セウォル号の船内捜索を行っている船体調査委員会は、船内に積み込まれていたトラックのブラックボックスを復元し、15日、その映像をメディアに公開しました。
映像の復元に成功したのは、トラックのブラックボックス22台のうち8台分です。映像は、セウォル号がわずか20秒で26度ほど急激に傾き、トラックの積み荷が次々となだれ落ちて大量の海水が流れ込む様子が映し出されていました。
与党「ともに民主党」のキム・ヒョンゴン議員は、「どれほど速いスピードで、どの方向に傾いたのか。復元力が機能したかどうか、外部からの衝撃があったかどうかについて検証できる重要な映像だ」と話しています。
セウォル号船体調査委員会は、車のブラックボックスだけでなく、携帯電話やカメラのメモリカードなど265点も確保して分析を急いでいます。
韓国ではトラックへのブラックボックス設置はまだ義務化されてはいませんが、すでに多くのトラックがブラックボックスを取り付けています。