北韓外務省でアメリカを担当する崔善姫（チェ・ソンヒ）北米局長が、モスクワでロシア政府高官と会談し、緊迫する韓半島情勢をめぐって協力し合うことを確認しました。
北韓外務省の崔善姫北米局長は、29日、モスクワでモルグロフ外務次官や北韓の核問題を担当するブルミストロフ特任大使と会談しました。
ロシア外務省によりますと、会談では韓半島情勢について協議が行われ、政治や外交によって平和的に問題を解決することで協力していくことを確認したということです。
これに先立って、ロシアとアメリカの6か国協議首席代表は９月12日、ロシアで会談し、韓半島情勢について話し合っています。
ロシア政府は北韓の核・ミサイル開発を非難する一方で、対話による問題の解決を重視する姿勢を取っていることから、アメリカと北韓の高官との相次ぐ接触を通じて当事国を交渉のテーブルに引き出す仲裁を試みるものとみられています。