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経済

韓米FTAの見直し 交渉開始で事実上合意

Write: 2017-10-05 11:29:26Update: 2017-10-05 15:03:48

韓米FTAの見直し 交渉開始で事実上合意

韓国とアメリカは、FTA=自由貿易協定の見直し交渉を始めることで事実上合意しました。
韓国とアメリカは現地時間の4日、ワシントンでFTAの取り扱いを話し合う2回目の特別会合を開きました。
この会合は、8月22日にソウルで開かれた1回目の会合に続いて行われたもので、韓国から産業通商資源部の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)通商交渉本部長が、アメリカから通商代表部のライトハイザー代表が出席しました。
産業通商資源部は会合後の報道資料で「議論の結果、韓米FTAの互恵性をさらに拡大するため、FTAを見直す必要があることで一致した」と明らかにしました。
また、「通商条約の締結手続きおよび履行に関する法律に定められた手続きにしたがって、経済的妥当性の評価、公聴会や国会での報告など見直し交渉の開始に必要な手続きを着実に進めていく」としました。
さらに、「韓国側は、FTAの互恵性やFTAとアメリカの貿易赤字との関係などを中心とするFTAの効果を分析した結果をアメリカと共有した。分析の結果で、韓米FTAが両国の貿易や投資の拡大などによって互いの利益をもたらしたことや、アメリカの韓国からの輸入より、韓国のアメリカからの輸入と関税撤廃効果の相関関係がより大きいことがわかった」と述べました。
FTAの見直し交渉は、アメリカ国内での手続きが進めば、来年初めにも開始する見通しで、交渉の結果によって、自動車、鉄鋼、農業などの韓国産業への影響が注目されます。
韓米FTAが2012年に発効して以降、韓国はアメリカの6番目の商品貿易国となり、両国間の貿易規模は、1122億ドルに達していますが、アメリカは最近、トランプ大統領が「韓米FTAの破棄」に言及するなど、自国に有利な方向への全面的な見直しを求めてきています。
これに対して韓国は、FTAの互恵性を強調し、交渉の経済的効果の分析を先にすることを提案していました。
ただ、北韓の核やミサイルによる挑発で韓半島の緊張が高まり、韓米両国の協力の重要性が高まっているため、アメリカも強硬姿勢を貫くのは難しいという見方も出ています。

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