北韓情勢が緊迫するなか、ソウル近郊の空軍基地で、防衛産業の展示会「航空宇宙・防衛産業展示会」が開かれ、最新鋭のステルス戦闘機などが展示されました。
「航空宇宙・防衛産業展示会」は韓国で2年に1度開かれ、ことしは17日から22日まで開かれます。
ことしの展示会には、33か国のおよそ400社が参加し、これまでで最も大きな規模となっています。
アメリカ軍の最新鋭ステルス戦闘機F22やF35Aなどが展示されているほか、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が最も恐れるB1B戦略爆撃機が、開催期間中に、ソウル近郊上空をデモンストレーション飛行する予定です。
韓国の技術で開発されたK2戦車やK9自走砲なども展示されています。
17日に行われた開幕式では、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が祝辞を述べ、「われわれは今、いつにも増して平和を守り、つくるための力が必要だ。北韓の脅威から国民を守ることができる優秀な性能を持つ先端兵器システムを早急に戦力化しなければならない」と強調し、「独自の強力な航空宇宙産業と防衛産業の能力確保が強く求められる」と訴えました。