韓国銀行は19日、金融通貨委員会を開き、政策金利を年1.25%に据え置くことを決めました。
政策金利は、去年6月に過去最低の1.25%に引き下げられてから16か月連続の据え置きとなりました。
これは2010年以来、もっとも長い期間の据え置きとなります。
金融通貨委員会は、据え置きの理由として、「韓国経済の堅調な成長が続いているため、物価上昇圧力は大きくないとみられる」と説明しました。
一方、ことしの韓国経済の成長率の見通しについては、これまでの2.8%から0.2ポイント引き上げて、3％に上方修正しました。
これは、韓国経済が、輸出や設備投資を中心に改善していて、今後も世界の景気回復で、財政支出が拡大され、堅調な成長が続くという判断によるものです。
ただ、北韓リスクや、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード」の韓国配備に対する中国の報復措置、アメリカの通商圧力による主要国の金融引き締めの動きは、不安要因と指摘しました。