巨額の収賄罪などに問われている前大統領の朴槿恵（パク・クネ）被告の弁論を担当する国選弁護人5人が選定されました。
ソウル中央地方裁判所が25日、明らかにしたところによりますと、朴槿恵被告の国選弁護人として、経歴や弁護士本人の希望などを考慮して5人を選定したということです。
裁判所は、今後の裁判に影響が出る可能性があるとして、この5人に関する具体的な情報は公開しませんでした。
裁判所が被告1人に対して5人の国選弁護人を選定したのは、初めてです。
裁判所は、「捜査記録や公判記録などが膨大であり、事実関係の把握や円滑な公判進行のため複数の国選弁護人を選んだ」と説明しています。
国選弁護人が選定されたことで、朴被告の公判は来月中旬以降、再開されることになりそうです。
朴被告は今月16日、裁判所の勾留期限延長の判断について、「政治的な報復」と主張し、弁護団7人全員が、勾留延長に抗議して辞任するなど、公判を事実上ボイコットしています。