中国はアメリカ軍の「高高度迎撃ミサイルシステム（THAAD）」の韓国配備に反発し、韓国との関係が悪化していますが、中国外務省はこのほど、関係改善に前向きな姿勢を示しました。
中国外務省の報道官は26日の定例記者会見で、韓国との関係について、「中国は韓国との関係発展を重視している。関係発展は両国国民にともに利益をもたらす」としたうえで、「障害を取り除き、幅広い分野で友好的な交流を回復させていきたい」と語りました。
こうした変化は、韓中関係の悪化が長期化するのは中国にとっても負担になるとの判断が背景にあるとされています。
中国はTHAADの韓国配備に反発、3月に旅行業者に対して韓国行きの観光商品の取り扱いをやめるよう指示し、中国人観光客が大きく減っていますが、中国の旅行社大手、携程旅行網（シートリップ）が最近、韓国のロッテホテルに中国人向けのツアー商品の売り出しを打診するなど、変化の兆しが見え始めています。