韓国の新しい駐日大使の李洙勲(イ・スフン)氏が先月31日、日本に着任し、「韓日関係の発展に努力したい」と抱負を述べました。
韓国の新しい駐日大使の李洙勲氏は先月31日、羽田空港に到着し、空港で記者団の取材に応じ、「韓日関係を発展させるために努力したい」と抱負を語りました。そのうえで「日本の天皇の韓国訪問が実現すれば、韓日関係の発展に大きな突破口になるだろう。文在寅(ムン・ジェイン)大統領も、実現すれば、韓日関係に重要な出来事になると話した」と述べました。
また、李大使は「文在寅大統領が、過去を直視しつつも歴史問題が未来志向の韓日関係の発展に足かせにならないように努力してほしい」と強調したことも明らかにしました。
特に、慰安婦問題をめぐるおととしの韓日合意については、「韓国外交部の作業部会で検証しており、結果を待たなければならない」と述べ、慎重な立場を示しました。
韓国や中国の市民団体が申請した慰安婦関連資料がユネスコ世界記憶遺産への登録が見送られたことについては「コメントするのは適切ではない」として言及を避けました。
李洙勲氏はことし63歳、学者出身で、外交や安全保障問題の専門家で、北韓との対話を重視する立場でも知られています。2015年に招聘教授として慶応大学に在籍しました。