アメリカのトランプ大統領が7日正午過ぎに、ソウル南方の京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)にある烏山(オサン)空軍基地に到着し、1泊2日の国賓訪問が始まりました。
初めの日程として、トランプ大統領は、到着直後、専用ヘリに乗り換えて平沢にある韓国駐留アメリカ第8軍の移転先の「キャンプ・ハンフリー」を訪れました。
韓米両国は、2003年から韓国駐留アメリカ軍基地を「キャンプ・ハンフリー」へ移転させていて、ことし上半期に本隊の移転が完了し、年内に龍山(ヨンサン)にある韓国駐留アメリカ軍司令部が移転します。
「キャンプ・ハンフリー」は、アメリカ陸軍の海外基地としては最大規模とされています。
一方、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は電撃的に「キャンプ・ハンフリー」を訪れ、トランプ大統領を直接出迎えました。
トランプ大統領は、アメリカ軍兵士を励まし、韓国軍とアメリカ軍当局から安全保障について説明を受けたあと、文大統領や兵士らとともに昼食をとりました。
文大統領が、「キャンプ・ハンフリー」を訪れて、トランプ大統領を直接出迎えたのは、北韓のいかなる挑発にも両国が協力して対応できるという韓米同盟の堅固さを誇示することで、北韓が核やミサイルの開発を早急に断念し、対話の席に出なければならないというメッセージを暗に示したものとみられます。