アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備をめぐって対立が深まっていた韓中関係が改善に向かっているなか、中国人の韓国への団体旅行が進められているもようです。
仁川(インチョン)観光公社が7日、明らかにしたところによりますと、中国山西省大同市にある医療機器メーカーが、社員への報奨金として来月末に韓国への団体旅行を企画しているということです。
人数は、3000人ほどで、船で仁川港から韓国入りし、仁川やソウル市内の観光をするということです。
仁川観光公社の関係者は、「提案はあったが、まだ具体的な日程などは決まっていない。現在、協議を進めている」と話しています。
団体旅行が来月、実現すれば、サードの韓国配備に対する中国政府の報復措置によって、ことし3月、韓国への団体旅行客に対するビザ発行が中断されて以降、8か月ぶりの再開となります。
この医療機器メーカーはことし3月に、1万2000人規模の韓国への団体旅行を企画していましたが、韓中間の緊張が高まったため取り消していました。