今週末に予定されている文在寅(ムン・ジェイン)大統領と習近平国家主席との首脳会談を前に、中国メディアが、韓米首脳会談でアメリカのトランプ大統領が北韓を狙った強い表現を控えたことについて前向きに評価しながらも、両首脳が韓国のミサイルの弾頭重量に関する制限を完全に廃止することで合意したことについては、「関係国の軍備競争をもたらす恐れがある」との見方を示しました。
共産党機関紙の「人民日報」の英語版は、7日に行われた韓米首脳会談後の共同記者会見で、トランプ大統領が「北韓が交渉のテーブルに出て我々と合意に達するのは、北韓の住民にも良いことだ」と述べたことを前向きに評価するとしました。
ただ、韓米両首脳が韓国が開発・配備可能なミサイルの弾頭重量に関する制限を完全に廃止することで最終的に合意したことについては、「韓国が韓半島を越える兵器をもつことになる」として、「中国やロシアなどに揺さぶりをかけ、地域の安定にも否定的な影響を及ぼしかねない」と指摘し、懸念を表明しました。