ベトナムで行われるAPEC=アジア太平洋経済協力会議首脳会議にあわせて東南アジア3か国の歴訪に向かった文在寅(ムン・ジェイン)大統領が現地時間の8日、インドネシアのジャカルタに到着しました。
文大統領は8日、ジョコ・ウィドド大統領の招きでインドネシアを国賓訪問し、10日までの3日間、ジャカルタで公式日程をこなします。
まず文大統領は、市内のホテルで開かれたインドネシア在住の韓国人310人あまりとの懇談会に出席しました。
懇談会で文大統領は、インドネシアをはじめ、ASEAN=東南アジア諸国連合との協力関係を格上げし、韓国の外交の幅をさらに広げていくと述べました。
9日には、両国の企業家が集まるビジネスフォーラムに出席し、ASEANやメコン地域諸国、インドなどを結んで新たな経済市場を開拓する「新南方構想」を発表する予定です。
また、ジョコ大統領と首脳会談を行い、防衛産業をはじめとする経済・通商分野や北韓の核問題での協力について話し合います。
インドネシアは、韓国企業3000社あまりが進出している、ASEANの中心国です。
また、韓国にとってアメリカに次いで2番目の防衛産業輸出国となっていて、韓国が潜水艦や次世代戦闘機などを共同開発している唯一の国でもあります。
文大統領の海外歴訪は、就任以降5回目となります。