政府は10日、韓米 FTA=自由貿易協定の見直しに向けた交渉に入るための国内手続きとして、利害関係者からの意見を聞く公聴会を開きましたが、畜産関連団体が韓米FTAの廃棄を求めて会場に乱入し、公聴会はわずか20分で終わりました。
畜産関連団体協議会は10日午前、公聴会が始まる前に記者会見し、「韓米FTAの発効後、アメリカとの貿易は増えたが、畜産物の貿易収支が悪化している。農村の被害に対する分析をせずに公聴会を開催するのは間違っている」と述べ、公聴会の中止を求めました。
そして、公聴会が始まると、韓米FTA再交渉の中止と韓米FTAの廃棄を求めて会場に乱入し、一部は警備員とのあいだで揉み合いました。
結局、公聴会は、始まってから20分で終わりました。
今回の公聴会は、先月4日に韓国とアメリカがFTA=自由貿易協定の見直し交渉を始めることで合意したことを受けて、交渉に向けた国内手続きとして開かれたものです。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領とアメリカのトランプ大統領は、先の韓米首脳会談で、見直し交渉を早期に始めることで合意しています。