韓国と中国が両国関係の改善に向けて努力することで一致したことを受けて、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード」の韓国配備を受けて大きく減っていた中国からの旅行客が、来年2月以降、大幅に増えることが期待されています。
釜山観光公社や旅行業界が14日に明らかにしたところによりますと、韓中首脳会談以降、両国関係をめぐる雰囲気が良くなったのは確かですが、中国当局による「韓流禁止令」の解除指針が出ていないため、韓国への団体旅行の販売再開に向けた動きはまだみられないということです。
関係改善に向けた両国の合意以降、韓流スターの中国メディアへの登場が徐々に増えており、12月に予定されている文在寅(ムン・ジェイン)大統領の中国訪問を機に、旅行分野でも「韓流禁止令」が解除されるという見方が強く、旅行業界の期待は高まっています。
釜山観光公社の関係者は、「団体旅行商品をつくるのに最低3か月がかかるため、今から準備しても、団体旅行客が戻って来るのは来年2月になるだろう」と話しています。