ことしの貿易規模が、3年ぶりに1兆ドルに達すると予想されている中、ことし7-9月期までの輸出が歴代最大の記録を立てていることがわかりました。
産業通商資源部が15日に発表しました。
産業通商資源部によりますと、ことしの1-9月期の輸出額は、4301億9000万ドルと、前年の同じ期間に比べ18.5%増加しているということです。
これは、1月期-9月期の輸出額累計では歴代最大の金額です。従来の記録は、2014年1-9月期の4249億7000万ドルです。
ことしの四半期ごとの輸出増加率も、1-3月期が14.7%、4-6月期が16.7%、7-9月期が24.0%と、右肩上がりでした。
品目別では、半導体（53.9%）、石油製品（32.7%）、鉄鋼（24.7%）、一般機械（11.0%）などの増加率が10%を上回りました。
輸出の割合は、半導体が16.1%と最も高く、一般機械（8.4%）、船舶（8.3%）、石油化学（7.8%）、自動車（7.4%）が2位から5位になりました。
輸出相手国別の増加率は、中国が13.4%、アセアン30.6%、アメリカ5.3%、ヨーロッパ連合22.8%、ベトナム50.5%などでした。
産業部は、これについて、中国への輸出依存度が徐々に減ってきていて、アセアン、ベトナム、インドなどの新興市場向けの輸出活性化と市場多角化が進んできていると分析しています。
また、中国とアセアン、アメリカ、ヨーロッパ連合、ベトナムなど韓国と自由貿易協定（FTA）を締結した主要国家向けの輸出ウェートが増えてきているということです。