朴槿恵(パク・クネ)政権時代、朴前大統領の最側近3人組と呼ばれていた元大統領付属秘書官のチョン・ホソン被告が公務上秘密漏えい罪で懲役1年6か月の実刑判決を言い渡されました。
チョン被告は、朴前大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告に大統領府青瓦台の機密文書を渡した公務上秘密漏えい罪などに問われ、去年11月20日起訴され、検察は先月25日、懲役2年6か月を求刑していました。
ソウル中央地方裁判所は15日に行われた1審公判で、チョン被告に対して、高度の秘密維持が求められる各種の文書を長期間にわたって繰り返し民間人の崔順実被告に渡し、公職者への国民の信頼を損ねたうえ、国政秩序を乱し、崔被告の国政介入事件のきっかけをつくった」として、公務上秘密漏えい罪で懲役1年6か月の実刑判決を言い渡しました。
ただ、裁判所は、チョン被告が大統領の指示を拒否するのは難しかったことや、本人の私益のための犯行ではなかったことなどを考慮したとしています。
また、裁判所は、「大統領の包括的、黙示的指示に従って、被告人が崔被告に文書を流出したとみられ、大統領と被告人の間には、犯行についての暗黙の了解があったとみられる」として、チョン被告の文書流出に朴前大統領が共謀したと認定しました。
このため、朴前大統領も1審判決で、青瓦台の機密文書の流出の容疑が認められるとみられます。
チョン被告は、情報機関の国家情報院から特殊活動費を受け取った容疑で追起訴される可能性が高くなっています。