韓国南東部の慶尚北道浦項市で15日、発生したマグニチュード5.4の地震で、半導体や鉄鋼など主な産業施設への影響はないことがわかりました。
震源からわずか7キロにあるPOSCO製鉄所では、地震直後、アラームシステムによって、災害メッセージが発信され、従業員数百人が30分ほど避難しましたが、耐震設計がなされているため、設備の運転は、停止されませんでした。
全国のパイプラインは、マグニチュード5.0以上の地震が発生する場合、稼動停止が定められていることから、一時遮断されましたが、浦項に配送されるパイプラインを除いて、稼動が再開されました。
一方、高速鉄道KTXは一部の区間で、徐行運転が続いています。
徐行運転中の区間は、東大邱(テグ)駅~新慶州(キョンジュ)駅~蔚山(ウルサン)駅の区間で、時速170キロから230キロで運行されています。
浦項空港では、窓ガラスが2枚割れました、滑走路や建物には異常がなく、空の便に欠航はありません。
一方、国土交通部は、長官が率いる中央事故収拾本部を立ち上げ、対応に当たっています。
いまのところ、地震による大きな被害はないとされています。