慶尚北道(キョンサンブクド)浦項(ポハン)市で発生したマグニチュード5.4の地震により、急遽1週間延期され、23日に行われることになった、日本の大学入試センター試験にあたる大学修学能力試験について、李洛淵(イ・ナギョン)国務総理は21日、試験が順調に行われるよう様々な準備をしていることを明らかにしました。
李洛淵国務総理は21日午前、国会で行われた政府・青瓦台・与党の協議会で、「なるべく浦項地域の生徒たちが地元で試験を受けられるようにする。ただ、試験当日に規模が大きい余震が発生した場合に備え、60キロ以内に12の代替試験場を設け、移動のためのバスも待機させる」と述べました。
李洛淵国務総理はそのうえで、「やや時間が遅れることがあっても、受験に支障が出ないよう、様々な準備をしている。受験生の皆さんは教育当局を信じ、安心して実力を発揮してほしい」と強調しました。
この発言から、余震によって修学能力試験が再延期になる可能性は低いものとみられています。
一方、浦項では、21日午前、マグニチュード2をやや超える余震が3回立て続けに発生しました。
浦項では、15日にマグニチュード5.4の地震が発生して以来、これまでにマグニチュード2以上の余震が61回発生しています。