メニューへ 本文へ
Go Top

社会

延命治療中断 尊厳死合法化以降初めて

Write: 2017-11-22 11:45:36Update: 2017-11-22 11:45:36

延命治療中断 尊厳死合法化以降初めて

回復の見込みのない重病の患者が自らの意思で過剰な医療行為を拒み、自然な死を迎える「尊厳死」が合法化されてから、初めての尊厳死の事例が出ました。
保健福祉部と医療陣によりますと、延命治療を受けないと決めていたがん患者1人が最近、病状が悪化して自然死したということです。
医療陣は「心肺蘇生術を行えば、患者にさらに苦痛を与えることになる。しかし、この患者は延命治療を望まないという意思を伝えていたため、苦痛を受けずに自然に死を迎えた」としました。
尊厳死については、生命倫理に反するなどの理由で賛否両論が起きていましたが、人間としての尊厳を保って死に臨むことが重要だという考え方から、患者の意思表示がある場合に限って尊厳死を認める「延命医療決定法」が今年1月に国会で成立したことから尊厳死は合法化されました。
この法律は、来年2月に施行されることが決定し、先月23日からモデル事業が始まりました。
患者は「延命治療計画書」を前もって作成することで、延命治療についての考えを家族や医療陣に伝えなければなりませんが、医療現場では、延命治療計画書の作成について患者や家族に説明することが容易ではないほか、計画書を作成できる対象が末期患者や臨終の患者に限られているなどさまざまな課題が浮上しています。
こうしたことから国会の保健福祉委員会では、来年の法律施行を前に、来月初めに延命医療決定法の改正案を発議する予定です。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >