日本の大学入試センター試験にあたる韓国の大学修学能力試験が23日、全国1180か所の試験会場で一斉に行われました。
政府は、ことしの試験が、浦項で起きた地震で1週間延期されて行われるだけに、余震の可能性に備えた非常対応システムを徹底させるほか、地震発生時の行動要領を全国の試験会場に伝え、試験の途中、余震が発生した場合、速やかに対応するよう呼びかけました。
浦項では、前日の22日10時15分、マグニチュード2.0の余震がありましたが、それ以降試験が始まった23日午前8時40分まで、余震はありませんでした。
浦項の受験生6098人のうち、2045人は、地震のため変更された代替会場で試験に臨みました。
一方、受験生が道路や鉄道などの混雑で遅刻しないようにするため、官公庁や企業の出勤時間は、1時間繰り下げて午前10時となり、浦項、慶州など4地域では2時間繰り下げて11時となりました。
また地下鉄、バスの運行回数が増えたほか、英語のリスニングテストが行われる午後1時10分から1時35分までの25分間は、試験会場周辺の騒音をなくすために、飛行機の離着陸が制限されました。