韓国ではビットコインなど仮想通貨取引所が増え、取引額は店頭市場に当たるKOSDAQ市場に迫っています。
取引所や取引額は増えていますが、韓国では仮想通貨は通貨として認められておらず、これといった規制がないのが現状で、投機の対象になっているとの指摘も出ています。
韓国には120余りの仮想通貨取引所があり、先月はアメリカの取引所と合弁の取引所が、今月は日本の取引所と合弁の取引所が開場しました。
来月は中国の取引所と合弁の取引所が開場する予定です。
外国系の取引所が次々と韓国に進出、取引額も大きく増えていますが、韓国では関連法の整備が進まず、これといった規制がありません。
通信販売業として登録すれば、誰でも仮想通貨取引所を開場することができます。
取引手数料は株式の10倍に上りますが、中小取引所が多く、サーバーの接続障害が起きるなどの問題も相次いでいます。
アメリカのニューヨーク州は仮想通貨取引所を開場するための認可基準が厳格で、取引できる仮想通貨を4種類に限定していて、中国では仮想通貨の取引代金を人民元で引出すことを制限しているなど、各種の規制がありますが、韓国にはこれといった規制がありません。
規制の根拠となる関連法が整備されていないためです。
韓国政府は9月に対策チームを編成しましたが、今のところ具体的な対策は出ていません。
韓国の取引所が投機の対象になるなどの反作用をなくすためにも早期の対策が必要だとの指摘が出ています。