韓国電力公社が、イギリスの原発事業会社の買収で、株式取得の優先交渉先に選ばれました。
韓国電力公社が7日、発表したところによりますと、イギリス原発事業会社、ニュージェネレーションの親会社の東芝が、株式取得に関する優先交渉の相手に韓国電力公社を選んだということです。
これによって、韓国電力公社は今後数か月間、東芝と独占的に交渉できるようになりました。
ニュージェネレーションの買収が決まれば、新たに建設される原発を韓国企業に発注させることができます。原発の海外受注は、2009年のアラブ首長国連邦の原発以来となります。
ニュージェネレーションは、イギリス中部のムーアサイドで、次世代の原子炉3基を建設する21兆ウォン規模の原発建設計画を進めていて、現在は、東芝がすべての株を保有しています。
東芝は2006年、アメリカ・ウエスチングハウスが設計した原子炉を、ニュージェネレーションがイギリスで新たに建設する原発に納入して事業を拡大しようとしていましたが、世界的に原発の規制が強化され、損失が生じたため、ことしに入って、海外原子力事業から撤退する方針を表明し、ニュージェネレーションを売却することを決めていました。
これを受けて韓国電力公社は、東芝に買収を提案し、中国企業と競合していました。