家計が抱える借金の総額が、GDP=国内総生産に比べてどれくらいの規模であるかを調査したところ、韓国は、世界の主要43か国のうち8番目に高い93.8%になっていることがわかりました。
国際決済銀行(BIS)がまとめたところによるますと、ことし6月現在、韓国の家計負債の総額は、GDPの93.8%に相当する金額に上り、去年12月に比べて1%ポイント増加しました。
家計負債の総額とGDPを比較したところ、もっとも高い数値となったのはスイスの127.5%で、続いてオーストラリア121.9%、デンマーク117.2%、オランダ106.8%などの順となっており、韓国は8番目でした。
また、家計負債の総額とGDPを比較した数値の増加率で、韓国は2012年に1.1%ポイントでしたが、2013年1.5%ポイント、2014年1.9%ポイント、2015年3.9%ポイント、2016年4.7%ポイントなど毎年増加しています。
これについて専門家は、韓国は経済が成長するスピードに比べて家計負債が増加するスピードが速く、所得の伸び悩みで債務の返済が難しい状態になっているものとみられると分析しています。