提案者の名前を取って「金英蘭(キム・ヨンラン)法」と呼ばれる「不正請託禁止法」の改正案が、国民権益委員会で可決されました。
韓国では去年9月28日から、公務員やメディア関係者らに3万ウォンを超える食事の接待や贈答品などを禁じる「不正請託及び金品授受の禁止関係法」が施行されています。
国民権益委員会は11日、全員委員会を開き、「不正請託禁止法」の施行令の改正案を可決しました。
改正案では、慶弔費の上限を、これまでの10万ウォンから5万ウォンに引き下げましたが、花業界の反発から、慶弔花輪などを送る場合は、慶弔費と合わせて10万ウォンまでとし、例外を設けました。
また贈り物が、農畜水産物である場合や、原料の50%以上が農畜水産物である加工食品の場合、上限を10万ウォンに引き上げました。
今回の改正案について、果物や花業界では歓迎していますが、韓牛農家では、10万ウォンに引き上げても詰め合わせのセットは作れないと不満の声が出ています。
議論の末、改正案が決定されましたが、利害関係をめぐって論争は続きそうです。
改正案は次官会議などを経て、閣議決定されれば施行されます。