ここ15年間で韓国の最低賃金が2.8倍高くなった一方、最低賃金を下回る給料で働いている労働者の割合が2.8倍増えたことがわかりました。
統計庁によりますと、ことしの1時間の労働時間に対する最低賃金は6470ウォンで、2002年の2275ウォンに比べておよそ2.8倍高くなっています。
一方、労働者全体のなかで最低賃金を下回る給料で働いている人の割合は、2002年は4.9%でしたが、2007年からは10%を上回り、2016年は13.6%に上昇しており、15年間で2.8倍増えているということです。
去年8月現在、最低賃金を下回る給料で働いている労働者の数は266万4000人に上っています。
最低賃金を下回る給料で働いている労働者の割合を、年齢と性別で見ますと、15歳から19歳までの若年層では、男性が51.2%、女性が54.4%を占めたほか、60歳以上の高齢層では、男性が33.6%、女性が51.3%を占めました。
これについて専門家は、とりわけ若年層や高齢層の女性の給料が最低賃金を下回っている場合が多いと指摘しています。