全羅道(チョンラド)と慶尙道(キョンサンド)など韓国の南部地方が深刻な干ばつに見舞われています。
南部地方のことしの年間降水量は例年を大きく下回っており、特に全羅南道の平均累積降水量は898.2mmで、平年の66%に止まっています。
また、慶尙北道の蔚山地域ではここ2か月間雨が全く降らず、主なダムや貯水池の水が底をつき、80年ぶりに給水が制限されたところも出ました。蔚山の主なダムの貯水率は平年の10~30%程度に止まり、これまでで最も低くなっています。
各自治体は緊急予算を編成し、近くの洛東江(ナクドンガン)から水を購入してきていますが、代金は250億ウォンに達しています。
気象庁は、来年3月まで雨や雪が降らないものと見ていて、干ばつによる被害は当分の間続く見通しです。