河野太郞外相が、日本を訪れている康京和(カン・ギョンファ)外交部長官に、旧日本軍慰安婦問題をめぐる韓国政府の対応に言及しながら、安倍晋三首相の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックへの参加は難しいと伝えたもようです。
朝日新聞が21日、報じたところによりますと、河野外相は19日、康長官と会談した際、康長官が「首相を平昌で歓迎したい」という文在寅(ムン・ジェイン)大統領のメッセージを伝えると、河野外相は、文政権が慰安婦合意に反する動きを見せていることに触れ、「このままでは(参加は)難しい」と伝えたということです。
これについて、朝日新聞は、日本政府は、おととし暮れの韓日慰安婦合意についての韓国政府の対応に不信感を募らせていて、外交的な「駆け引き」を仕掛けた格好だと指摘しています。
韓国では、慰安婦合意の経緯などを検証する外交部長官直属のタスクフォースチームが27日、検証結果を公表することになっています。
しかし、朝日新聞は、外務省の関係者が、2020年の東京オリンピックを成功させるためには、韓国の協力が必要であるため、いまの時点で安倍首相が出席しないとも伝えなかったと話したと付け加えました。