韓国中部の忠清北道(チュンチョンブクド)堤川(ジェチョン)にある8階建て複合商業ビルで21日午後3時50分ごろ、火災が発生し、29人が死亡、26人がけがをしました。
このビルには、サウナやスポーツセンター、レストランなどが入っており、消防当局によりますと、犠牲者の多くは、2階の女性用サウナに集中し、大量の煙と有毒ガスが入り込んで死亡したものとみられます。
火元は、ビル1階の駐車場に停められた車両と見られており、あっという間にビル全体に火が広がりました。
ビル周辺に停められた車で火災現場まで入るのに時間がかかり、初動対応が遅れたようです。
消防当局は、救急車49台、消防士60人、ヘリコプター2機を使って鎮火に努め、現在、火はほぼ消し止められた模様ですが、現場では消防当局が逃げ切れなかった人がいないか捜索を続けています。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、出火直後、「迅速な鎮火と救助に当たり、人命被害がこれ以上広がらないよう万全を期してほしい」と指示しました。