第2野党「国民の党」が、第3野党の「正しい政党」との統合の賛否を問う党員投票をスタートさせました。
国民の党は、27日から30日までの4日間にわたって、正しい政党との統合を掲げる安哲秀（アン・チョルス）代表を信任するかどうかについて党員投票を行い、その結果によって統合の是非を決めるとしています。
党員投票の結果、賛成が過半数を超える場合、両党の統合が速やかに進むと見られますが、国民の党内の統合反対派が投票結果を受け入れず、離党する可能性もあります。
現在、国民の党内の統合反対派は、全体議員39人のうち半分にあたる20人です。
正しい政党の議員は11人であるため、20人が国民の党を離党するとしても、統合後の議席数は30人となり、国会での院内交渉団体としての地位は維持できる見通しです。
ただ、自由韓国党を離党した議員らでつくられた正しい政党内の統合反対派が、自由韓国党に戻る可能性も排除できません。
それでも、安哲秀代表は、与党「ともに民主党」と野党「自由韓国党」の既存の勢力から希望を見出せない国民のために統合を進めるとしていて、統合の過程で議席数が減っても支持率は上昇するとみています。
一方、統合反対派は、全羅道（チョンラド）基盤の議員らで、正しい政党によって、中道を目指す国民の党で保守色が強まるとして、積弊勢力とは統合できないという立場です。
投票は27日から4日間行われ、31日に最終結果が発表されます。