三星電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)被告に対し、朴英洙(パク・ヨンス)特別検察チームが第2審でも懲役12年を求刑しました。
李在鎔被告は、朴槿恵(パク・クネ)全大統領と側近の崔順実(チェ・スンシル)被告に賄賂を提供したり、賄賂の提供を約束したなどとして、賄賂罪で第1審で懲役5年の実刑を言い渡されました。
朴英洙特別検察管は、27日、ソウル高等裁判所刑事13部の結審公判に出席し「この事件は、経営権承継のために大統領とその側近に賄賂を渡したという、政治と経済界の不正な取り引きの典型的な例だ」と述べるとともに、第1審と同じく、懲役12年を求刑しました。
一方、李被告の弁護人は、最終弁論で「被告人は、大統領の側近による国政介入事件の被害者であり、その主体や主犯ではない。特別検察チームの誤った認識が、この事件の実態を深刻に歪曲している」と批判しました。
李被告も最後の供述で「財産・持分・地位への欲望は一つもなかった。一所懸命三星を経営して、世界超一流企業のリーダーとして認められることが夢だった。大統領が助けてくれれば成功できると思うほど愚かではなかった」と無罪を主張しました。
裁判部は、来年の2月5日の午後、判決を出すことにしました。