ソウル市が民間とともに行っているホームレス支援事業によって、この6年間、ソウル駅のホームレスおよそ200人が働き口を得たことがわかりました。
ソウル市が28日、発表したところによりますと、ソウル市のホームレス支援団体「再起総合支援センター」と韓国鉄道公社「コレール」が共同で行っているモデル事業「希望の友達」を通じて、この6年間、ソウル駅のホームレスおよそ200人が働き口を得たということです。
「希望の友達」は、自立の意思のあるホームレスを6か月ごとに20人選定し、清掃員として雇い、家賃の支援や相談・教育などを行うプログラムです。
選定された20人に対して、ソウル市は6か月間月25万ウォンの家賃を支援し、コレールはソウル駅広場の清掃の仕事を提供し、毎月20日間、1日3時間の労働で食費を含む月53万ウォンを支払います。
ソウル市は、「ホームレスの多くは、自立したくても雇用を控える社会的雰囲気のため就職ができないでいる。このため民間団体と共同で支援することになった」と話しています。
この事業以外にもソウル市は、臨時住宅の支援事業、相談・緊急避難所の運営などホームレスの自立のための多様な取り組みを続けていて、その結果、ソウル駅のホームレスの数が2011年の204人からことしは125人に40%ほど減少したと説明しています。