高病原性鳥インフルエンザの拡散などによる緊急事態に対応するため、鳥インフルエンザの抗原バンクに抗原を備蓄するとともに、緊急ワクチン接種システムを構築するという対策が決まりました。
農林畜産食品部は、農林畜産検疫本部タスクフォース(TF)チームと議論した結果に基づいて、
関係部署と各界の意見を集め、このような方策を確定したと28日に明らかにしました。
抗原バンクは、周辺国で流行ってるH5型ウイルスの2系統の5種をワクチン候補株に選んで備蓄することにしました。
1個のワクチン株ごとに500万体に2回接種できる量が備蓄され、これに必要な予算はおよそ25億ウォンだということです。
ワクチンの接種時期は、予め具体的に決めておくのではなく、鳥インフルエンザが全国に拡散する恐れがあり、殺処分や移動制限などでは効果的な対応が難しいと判断されたときに接種します。
今回の対策案は、去年の11月からことしの6月まで拡散していた高病原性鳥インフルエンザにより過去最大の被害が発生したことを受け、一部の生産者や動物保護団体などからワクチン接種を求める声が上がり、検討に入りました。
農林畜産食品部は、早急に抗原バンクの備蓄を完了し、緊急ワクチン接種システムの詳しい実施案を設ける一方、各地方自治体別では図上演習などを行い、現場での対応能力を高めていく計画だということです。